診療案内 Treatment

被せ物・入れ歯(補綴治療)
被せ物・入れ歯(補綴治療)とは
何らかの原因で歯が欠けたり失われたりした場合、被せ物やブリッジ、入れ歯等で歯を補うことを補綴(ほてつ)治療といいます。補綴の意味はそもそもは失われた臓器、機能を人工物を用いて補うこととされており、例えば義足や義手がイメージしやすいかと思います。そして歯科医療における補綴が被せ物やブリッジ、入れ歯等になります。
被せ物とは
- むし歯によって失われた歯に土台を立てて覆い被せるもの
- 金属を使用するものは強度が高い
- 被せた後の違和感が出にくい
ブリッジとは
- 抜歯した歯の両隣の歯を、形を作って土台にし、橋を渡すようにつなげた状態で被せて歯を入れるもの
- 違和感が少なく、固定式のため、入れ歯のように途中で外れてきたりという心配もない
- 場合によっては健康な歯を削る必要が出てくることもある
入れ歯とは
- 取り外し式の人工歯。総入れ歯と部分入れ歯がある
- 健康な歯を削る量が少なく、取り外せるので清掃しやすい
- 違和感が強く、馴染むまでに数回の調整や少しの時間が必要
被せ物・入れ歯(補綴治療)について、以下のPDF資料も合わせてご覧ください。
被せ物・入れ歯(補綴治療)について(歯科医師向け情報サイトWHITE CROSSより許諾を得て掲載)
市民フォーラムのご紹介
公益社団法人日本補綴歯科学会より、歯の被せ物に関する市民フォーラムの動画が紹介されています。一般の方にもわかりやすく被せ物や入れ歯のことに関しての説明がされています。よろしければご覧ください。
▼日本補綴歯科学会ウェブサイト
日本補綴歯科学会 市民フォーラム
当院の入れ歯
当院では少しでも違和感の少ない、患者様一人ひとりの顎の形や性格に合った使いこなしやすい入れ歯を提供できるよう努めています。しかし、補綴治療は歯があった時と同じように元通りにすることではなく、歯が無くなったことで失われた物を食べる機能を、歯を補うことで少しでも回復・手助けをすることが目的です。入れ歯をお渡しした後は、状態確認や使い方のアドバイス、複数回の調整が必要になります。
入れ歯の調整について、以下のPDF資料も合わせてご覧ください。
入れ歯の調整について(歯科医師向け情報サイトWHITE CROSSより許諾を得て掲載)
よくある質問
- 入れ歯の痛みがなかなか取れなくて困っています。
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入れ歯のお痛みがある場合の調整につきまして、極力当日痛みが取れるような調整を心がけますが、傷の大きさや状態によっては、傷が治るまでの間は調整を行っても少し痛みが続くというような場合があることがあります。そのような場合には、傷のあたりを落とした後に中に柔らかい材料を引いて、極力傷の部分に強い力がかからないように保護するようにさせていただいて、痛みを最小限に押さえた上で傷の治りを待つ形となります。
- 銀歯はデメリットしかないので入れないほうがいいと聞きましたが本当ですか?
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確かに、笑った時などに覗くのであれば、白い歯がいいというのはわかりますが、銀歯も世間で言われているほど悪いものではないのではないかというのが自分の個人的な感覚です。
銀歯は金属でできているので、当然強度があります。最近出てきた保険でできる白い被せ物はプラスチックでできているので、強度は銀歯に劣り、特に男性で硬いものを食べるのが好きな方ではその力に耐えきれず、白い被せ物が途中で外れたり割れてきたりすることがありますが、銀歯は基本的には割れることはなく、外れることも白い被せ物に比べれば少ないです。また、白い被せ物は強度が弱いのでその分の厚みを確保しなければならず、その厚みを確保するために銀歯より余計にご自身の歯を削らなければいけません。また、被せ物は基本的に型取りした歯の形に合わせて作っていくのですが、その操作性が金属の場合はめちゃくちゃ良くて、プラスチックよりも細部まで綺麗に再現することができます。また、ある程度のストレス許容量もあるので、多少無理な力がかかってもうまくそれを逃がしてあげることもできます。そして何より、銀歯は昔からある治療法なので、ある程度安定した長期の成績が保証されており(3年で90%、5年で80%の生存率)、一番被せ物の中では信頼性の高い治療法であると言えます。
銀歯はずっと銀色なので、確かに見た目はあまり良くありませんが、裏を返せばずっと同じ色をしているということは、口の中という過酷な環境の中でも安定して錆びたりすることなく、しっかりとその性質と強度を保っているということになります。口の中の過酷な環境を耐え抜くという意味では、材質だけで言えば金属が最も被せ物や差し歯には向いている材料だと思います。
必ずしも最新の治療=良い治療というわけではなく、治療の良し悪しを判断するためには時間軸の概念も必要で、悪い治療はだんだん淘汰されていくので、簡単にいえば残った治療が良い治療です。
個人的な感想としては、自費のセラミックなどはともかくとして、保険の白い歯はやはりだんだんと年数が経つにつれて、着色というか変色しているように感じます。表面の色が変色してくるということは、ある意味で中に水分を含んでいるということになるため、やはり被せ物の材質も少しずつではあるが劣化はしているのではないかと思っています。銀歯のよくあるネガティブキャンペーンの理由としては、水銀が含まれていて体に有害だとか、安物の金属を使っているので金属アレルギーの原因になるといったものがあげられます。水銀に関しては、確かに昔の治療法では使われているものもありましたが、今はその治療法はすでに保険診療からも除外され、使用している歯医者は皆無であると考えられることから、少なくともこれから新しく入れられる銀歯には、水銀が含まれているものはありません。金属アレルギーに関しては、確かに銀歯の成分にアレルギー反応を示す患者様もいらっしゃいますが、では白い被せ物がアレルギーを全く起こさないかというとそういうこともなく、そのプラスチックの成分へのアレルギー反応を持った患者様も存在します。そもそも、銀歯に使われている金属の主成分はいわゆるレアメタルで、近年はかなり価格も上昇しており(今は金の値段よりも高くなっているようです)、錆びにくく安定した性質を持つことから、車のマフラーなんかにも使われており、このレアメタルが高価なことを知っているプロの窃盗団はレアメタル狙いで車のマフラーだけ盗むこともあるようです。それだけ貴重な金属を使用して作られた銀歯であるので、口の中という過酷な環境に長年置いてても結構性質は安定しており、確かに安物の金属で作った銀歯は経年的に錆びて色が黒ずんでくることがありますが、このレアメタルの銀歯は年月が経っても綺麗な金属色を保ったままで、穴もそうそう簡単にはあきません。また、近年ではチタンというインプラントに用いられるようなアレルギー反応を起こしにくい金属を使った銀歯も保険適用されているため、アレルギーがどうしても心配という方にはそのような選択肢もあります。確かに、見た目を重視すればもちろん銀歯よりも白い歯です。そこには何の異論もないし、価値観は人それぞれであるので、強度よりも見た目、そのためには歯の削る量が多少大きくなっても構わないということであれば、全然こちらは白い被せ物を否定するものではありませんし、奥歯まで一応白い被せ物が保険でできるというのはすごく画期的な素晴らしい仕組みだと思います。しかし、自分がここでお伝えしたいのは、銀歯も悪いことばかりではなくて、良い面もたくさんあるので、はじめから悪いものとして排除するのではなく、患者様の歯の状態によっては選択肢の一つとして組み入れて考えていただいてもいいのかなということです。自分がお口の中を拝見して、この歯は白よりも銀歯の方が長持ちするのではないかと思った時には正直にその旨お伝えさせていただきます。それでもやっぱり白の方がいいということであれば、それは患者様ご自身のお身体のことでもあるので、そのご希望として最大限尊重いたします。しかしはじめから銀歯は体に悪いという誤った認識をできれば持たないでいただいた方が、ご自身の歯の健康を守るためにはいいのではないかと考えて、それをお伝えしたくて今回これを書かせていただきました。できればもし当院に限らず、かかりつけの歯医者さんから銀歯をおすすめされるようなことがあったら、端から銀歯を否定せずに、それもまた選択肢の一つとして、少しでも考えてみていただければ幸いです。