Treatment

根っこの治療とは

根っこの治療とは、歯の神経に達するような深いむし歯や過去に神経を処置をした歯が膿んできた場合などに対する治療です。具体的にはむし歯を完全に取り除き、炎症が起きている神経や汚れている根っこ中の清掃を行い、最終的に仕上げのお薬あるいはセメントで中の封鎖を行います(治療詳細は歯によって異なります)。根の治療は家づくりでいえば基礎にあたる部分であり、歯科で大切な治療の1つです。
また、生えたての大人の歯の場合は根の先がまだ出来上がっていない状態であることが多く、その状態ではまず機械がうまく反応しないので根の長さが測れないことに加え、仮に測れたとしても根の治療の際に先っぽまで綺麗にお薬を入れてしてしまうと、出来上がっていない途中の状態から根の成長がストップしてしまい、短い根っこのままの歯となってしまうため、先っぽまで触ることができず、上の方のみ綺麗にしてお薬を入れる形となります。従って、根の完成した大人の歯で、根の先まで綺麗にお薬を入れた場合と比べると、稀にですが治療後に再度ばい菌が入ってきたり、痛みや腫れ等の症状を生じる可能性があります。その場合は再度根の治療が必要になることがあります。このように生えたての大人の歯の場合は、若干の不安要素を残した状態での根の治療となるので、一番は生えたての大人の歯が根の治療が必要になるほどの大きなむし歯にしないことが重要です。

こんなお悩みありませんか?

こういった症状に当てはまる方は歯科医院の受診をおすすめします

  • 歯がズキズキ痛む、痛くて夜も眠れない
  • 歯茎が腫れて痛む、噛むと響く感じがする、歯茎にニキビのようなものができている
  • 温かいものを飲むと激痛、冷たい物で多少痛みはやわらぐ など

歯茎にニキビのようなものができている場合、膿の出口(サイナストラクト)の可能性があります。以下のPDF資料も合わせてご覧ください。

膿の出口(サイナストラクト)について(歯科医師向け情報サイトWHITE CROSSより許諾を得て掲載)

当院の治療

一般的に、日本における根っこの治療の成功率は、初回治療であれば90%前後ですが、再治療となると70%弱、さらに根の先端部分に炎症がある場合は40%前後と言われています。これは、初回治療の大切さを意味します。当院では再発の原因となる感染物質をしっかり取り除き、根の細部に渡る清掃を徹底しています。
根っこの治療の流れについて、以下のPDF資料も合わせてご覧ください。

根っこの治療の流れ(歯科医師向け情報サイトWHITE CROSSより許諾を得て掲載)

[設備紹介①]複雑な歯の根の中に入り込むためのニッケルチタンファイル

根っこの治療では、ファイルと呼ばれるヤスリのような器具で歯の根の中を綺麗にしながら根管形成を行います。歯の根の中はミクロン単位で複雑に湾曲・枝分かれしています。微小で複雑な根の中の汚れを確実に取り除くには、根管にフィットするしなやかさと汚れを取り除くパワーが必要です。そこで当院ではニッケルチタンファイルを使用しています。柔軟性が非常に高く、根の形に合わせてしなやかに形を変えながら使用することができます(形状記憶メガネのようなイメージです)。また、当院では電動モーターと併用することで汚れをしっかりと取り除くパワーを備え、一定以上の負荷がかかると一時停止・逆回転して、組織の削り過ぎやファイルの破折を防ぎます。

[設備紹介②]ばい菌や感染物質を隅々まで洗浄する超音波装置

当院では根っこの治療専用に開発された超音波チップを使用し、根の中に残っている汚染物質やばい菌を超音波で隅々まで除去して洗い流します。また、歯茎のお手入れや歯石取り、銀歯を外す時や抜歯の際の骨の削除にも、超音波を用いることでドリルで削る場合よりも損傷を抑え、極力痛みの出にくい処置が進められます。使用した器具や入れ歯の洗浄にも応用しています。

よくある質問

症状がなかった歯を治療したら急に腫れてきました。どうすればいいですか?

ばい菌の入った根の治療を行う際に、それまでそこまで症状のなかった歯が、治療後に腫れてきたり痛みが強く出てくる場合が稀にございます。これは治療にびっくりしたばい菌がパニックを起こしたことによる一時的に起こる症状です。極力そのような事態を避けるために、根の中にばい菌が入っている場合の治療は、ばい菌を刺激しない程度にそっと行い、徐々に回数を分けながら少しづずばい菌に気づかれないように治療を進めていくようにしておりますが、それでも稀に敏感なばい菌がいて、このような症状を生じることがあります。その場合には、中にだいたい膿が溜まってきているので、中をしっかり洗って膿を出せるだけ出して、あとは飲み薬で合わせてばい菌をやっつけるという処置を行うことで、症状は徐々に引いて参ります。そのような可能性のある処置を行う際は別途事前にお伝えしますが、場合によってはそう言った事態も生じ得ることをご理解いただいた上で治療を受けられるようにされていただければ幸いです。

根っこの治療の予後はどうなりますか?

初回治療であれば中にばい菌はほとんどいないので比較的治療すればうまくいきますが、再治療の場合は中にばい菌が入っていることがほとんどで、ばい菌は目で見えないくらい小さくて完全に取り除くのも困難なので、成功率が低くなります。また、触った刺激で一次的に中のばい菌が反応して、痛みが強く出たり腫れたりする事がありますが、それは治療の失敗ではなく、ばい菌の治療に対する防御反応です。極力そうならないように気をつけて治療をしていきますが、もし万が一そのような症状が出た場合には、その時の治療の仕方があるので、ご連絡いただければ対応いたします。