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2024.08.22
院長ブログ
乳歯の根の処置
乳歯の深い虫歯で根の処置が必要になった場合、その歯の根っこの生え替わりのための吸収程度によっては、治療がなかなかうまくいかないこともあります。
そのような場合は基本的には生え変わりの前に抜歯となるのですが、生え変わりの適切な時期よりあまりに早期の抜歯を行なった場合、そのスペースに前後の歯がよってきて大人の歯の生えるスペースがなくなってしまうこともあるので、極力生え替わりの時期ぎりぎりまで乳歯を残して大人の歯の萌出スペースを確保するという意味で、あえて成功率は低くなりますが、抜歯前提で一度根の治療にチャレンジすることもあります。
それでうまくいけば適切な生え変わりの時期まで乳歯を抜歯せずに持たせることができ、適切な生え変わりスペースを確保した状態での大人の歯への交換が可能となります。しかし治療がやはりなかなか奏功せず、例えばうみの出口がしばらく歯茎に残るような状況の場合は、止むを得ず抜歯の選択となることもあります。