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2024.09.04
院長ブログ
これからの歯科医院
これまでの歯科医院の役割としては、歯が痛くなった時に行くところというものでした。
歯の痛くなる原因のほとんどは、虫歯か歯周病となりますが、いずれの場合にも痛いという症状が出てくる頃には、かなり病態が進行しているということが考えられます。
このように、状態がかなり悪くなって痛くなったら歯医者に行く、という考え方を、今少しずつ国の方でも修正していこうとしているように最近は感じます。
すなわち、虫歯にしろ歯周病にしろ、痛くなるより前のもっと初期の段階で、簡単な治療や予防で済むうちに歯医者を受診し、その後はそれ以上病態が進まないようにそして痛みや腫れが出て大ごとににならないようにしっかり定期的に管理して行くという、いわゆる内科の分野でいう血圧や糖、コレステロールの定期的な管理のようなイメージです。
まだまだ、歯医者は痛くなったら行くところ、というイメージが根強く残っているので、この意識を変えて行くには相当な年数が必要になってくるかとは思いますが、少しずつでも前に進んでいければ、そして微力ながら自分もなんらかの形で、歯科に関わるものとしてそのお手伝いができればと考えています。
また、むし歯や歯周病以外にも、食べ物をお口からしっかりと食べるという機能の維持、すなわちお口の健康管理に関しても、近年特に病院や施設等歯科以外の分野の方々からの対応が求められているようにも感じます。歯科医院に求められる役割自体も、これまでの削って詰めるといった時代から、これら食べる機能を維持し患者さんの健康寿命の延伸に総合的に寄与するといった方向に徐々に変わっていくのではないでしょうか。