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2024.09.03

院長ブログ

様子を見ましょう

様子を見ましょう

自分が仕事をしていて、一番嫌いな言葉です。確かに、本当に様子を見た方がいい場合もあるのですが、多くの場合、なんらかの歯科的な対応が必要なことがほとんどのように感じます。

患者さんにとって必要な処置であれば、もちろんそれはすべきであり、ただその処置にリスクがあってそのリスクを取るのが嫌だからといって様子を見ましょう、と言って漫然と患者さんを通わせていたって、なんの解決にもならないというか状況は徐々に悪くなっていくばかりなのではないかと感じます。

リスクがあれば正直にその旨を患者さんに説明すればいいだけの話ですし、それで患者さんがなら様子を見ます、ということであれば、それはそれで患者さんの価値観として尊重すればいいだけの話です。

また、自分で対応することが難しい、ということであれば、やはりそれも患者さんにご説明して対応可能な病院への紹介を考慮するというのがしかるべき対応だと考えます。

その結果患者さんがご自身の意思として、ちょっと遠くの病院に行くのは・・・ということであれば、その時に初めて様子を見ましょう、でも遅くはないのかなと思います。

逆に患者さんが、じゃあその病院に行ってみます、ということであれば、その時はただそちらに行かれてくださいね、とほうりだすのではなく、しっかりとこれまでの治療内容及び現状を記載した紹介状を書いて持たせてあげる歯科-歯科連携こそが、その患者さんのかかりつけ歯科医としての責任であると考えています。