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2024.08.25

院長ブログ

生えたての大人の歯の根の治療

生えたての大人の歯の根の治療

基本的に、大人の歯の根の治療を行う際は、根の中の神経の入っていたところを先っぽまで綺麗にしてお薬を入れて、歯をたてていくという形になります。

しかし、根の先がまだ出来上がっていない状態の、生えたての大人の歯の場合には、その状態ではまず機械がうまく反応しないので根の長さが測れないのと、その状態で根の先っぽまで綺麗にしてしまうと、出来上がっていない途中の状態からねの成長がストップしてしまい、短い根っこのままの歯となってしまうため、先っぽまで触ることができず、上の方のみ綺麗にしてお薬を入れてという形となります。

従って、根の先まで綺麗にお薬を入れた場合と比べると、稀にですが治療後再度ばい菌が入ってきたり、痛みや腫れ等の症状を生じる可能性があり、その場合は再度根の治療が必要になることがあります。

これら再感染を生じていないか、そしてうまく未完成だった根っこの先ができてきているかどうかを確認するために、処置後は1Y/回程度レントゲンを撮らせていただき、予後を確認させていただければとおもいます。

このように生えたての大人の歯の場合は、再感染の可能性、根がしっかり先までできてくるかどうかといった、若干の不安要素を残した状態での根の治療となるので、一番は生えたての大人の歯が根の治療が必要になるほどの大きな虫歯にしないことが重要です。