トピックス Topics
2024.08.20
院長ブログ
子供の歯の性質について
子供の歯は、基本的には大人の歯への生え変わり時に吸収されることを前提につくられているので、その物性は大人の歯ほど頑丈ではなく、吸収されやすいように少し柔らかめにできています。そのため、大人の歯と比べると虫歯になりやすく、また一度虫歯になるとその進行速度も速く、再発もしやすいです。(生え変わりの時期に吸収される、ということは、虫歯菌の出す酸にも溶かされやすい、ということでもあります)
そして何より、歯自体が柔らかくてたわみやすいため、詰め物が取れやすいという欠点もあります。当院では子供の歯のそのような性質に合わせた専用の詰め物を使用することにより、極力詰め物が取れにくいよう最大限の注意を払って治療を行って参りますが、一番大切なのはこれらその性質上虫歯にウィークポイントの多い子供の歯を、そもそも虫歯にしないこと、すなわち日頃からの予防と定期検診による虫歯の早期発見早期治療なのかなと考えます。早期発見のためにとても有効になってくるのがレントゲン撮影で、目には見えない隠れたところにある虫歯も、早い段階でほとんど映し出してくれます。
また、お子さんの場合は虫歯でも自覚症状がはっきりしないこともあり、そう言った意味でも虫歯を客観的に画像として映し出してくれるレントゲン検査は子供の歯では特に有効になってきます。レントゲン撮影によるお子さんのお身体への影響につきましては、線量も成人よりも落とした上で防護エプロンも来ていただき撮影させていただくため、基本的には成人の方と同様問題はないのですが、どうしても気になるという方は遠慮なくスタッフにお申し付けいただくか、問診票に記載ください。
また、間が少し空いただけでも虫歯が急速に進行してしまうことも性質の弱い子供の歯ではよくあることなので、ご都合等で間が少し空いた場合には、その虫歯の進行度合いによっては当初の予定から治療方法の変更が必要になってくる場合もあるかと思います。その際は改めてご説明差し上げますので、ご理解いただけましたら幸いに存じます。
お子さんの歯のセルフケアのポイント