トピックス Topics
2024.08.18
院長ブログ
部分入れ歯について
部分入れ歯の場合は、残っている歯にかけたバネと土手との二種類の支えによってお口の中で機能していく形となります。どちらの方がより大きなウェイトを占めるかというのは患者さんのお口の中の状態によって異なってきて、例えばご自身の歯のほとんどが残っていて、1-2本くらいの部分入れ歯の場合には、土手の面積もそこまで広くはないので、残っている歯にかけたバネによる支えが中心となってきます。
逆に、ご自身の歯が1-2本程度しか残っておらず、残り全ての所に部分入れ歯が入ってくるような場合には、バネをかける歯の本数がそもそも少ないこともあるし、また入れ歯を支える土手の面積がかなり広くもなってくるので、バネによる支えというよりは、土手による支えの方がメインとなってくるかと思います。
このようにその患者さん個人個人のお口の中の状態によって、一口に部分入れ歯といってもそのお口の中での支えられ方はそれぞれ様式が異なってきます。部分入れ歯が緩くなった場合、患者さんのイメージとしては、ちょっとバネをきつくしめてもらえれば大丈夫だという感覚の方もわりと多くいらっしゃるかとは思いますが、その方のお口の中の状態によっては、バネをしめたとしてもあまり緩さに変化がなく、そもそもの土手の形に入れ歯の形を合わせていく処置が必要になる場合もあります。部分入れ歯はバネでお口の中に維持されている単純な構造のように見えて、実はとても奥が深い入れ歯なのです。