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2024.08.09

院長ブログ

歯の寿命

歯の寿命

本来の、生物学的な意味でいうヒトの寿命はおおよそ50歳程度であり、そのためヒトの歯も、本来であれば50年持つようにしかできていません。

しかし医学の進歩により平均寿命が80歳を超えるようになった今、本来であれば50年しかもつようにできていない歯を、私たちは80年近く使っていかなくてはいけなくなったため、その使い方やお手入れがとても大切になってきます。

そして歯科医学も進歩してきたことにより、これまでであれば抜歯となっていた歯もある程度は残せるようになってきました。残るのはとてもいいことなのですが、やはり長い年月が経つにつれ徐々に歯茎は下がっていくので、いわゆる歯槽膿漏や元々歯茎に覆われて守られていた歯の敏感な部分がおもてに出てくることによる知覚過敏、あるいは根元の弱いところから一気に進行していく根面カリエス、さらには長い年月強い噛む力にさらされることによる咬耗、摩耗、歯根破折といった新たな病態に対する対応が超高齢化社会の中での歯科治療においては重要になってきています。