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2024.08.01

院長ブログ

当院のコンセプト

当院のコンセプト

大切にしていること

患者さんの思いに寄り添い、 全力で向き合います

私が一番に大切に考えていることは、弱い立場の人に寄り添うということです。世の中は声の大きな人、自己主張の強い人、立場の強い人の主張がどうしても通りやすい側面があり、たとえ正しいことを言っていても立場の弱い人、自己主張の苦手な人、声の小さな人の主張は退けられるかうまくあしらわれることが多いように思います。しかし本当に重要なのは声の大小ではなく、その主張が正しいか間違っているかであり、それを判断するためには弱い立場の人の主張も、声が小さいから、与し易いからと言ってないがしろにはせず、正確に理解をするという明確な意思を持って聞くことが大事だと思います。

歯科医院で言えばどうしても患者さんは弱い立場となり、先生やスタッフにうまく自分の症状や思っている事を伝えられず、何だか言いたいことがうまく伝わっていないような悶々とした気持ちを抱えたまま帰路に着くことも多いように思います。私たちが大切に考えていることは、はっきりと自分の思いをうまく言葉で伝えられない患者さんの思いをしっかりと時間をかけてでもゆっくりと聞いてあげて、その言わんとすることを理解するということです。それには確かに根気がいるし、時間もかかるかもしれませんが、物事を伝えることにおいて、そのような手助けを必要とする患者さんが、特に歯科医院のような場所では割と多くいるのではないかと考えています。

私自身も、自分の言いたいことを言葉でうまく伝えることが苦手なタイプなので、はっきりと自分の思いをうまく伝えられない患者さんの気持ちが良くわかります。

例えば皆さんの目の前に足の不自由な方がいて、歩きづらそうにされていたら駆け寄って自然と手助けをしなければという気持ちになるかと思います。うまく自分の思いを言葉で伝えられない患者さんも、ビジュアル的に足が不自由な方ほど助けが必要そうには見えないだけで、本来であればしっかり聞き手側がその方に寄り添う気持ちを持ってうまく話を聞いてあげる姿勢が必要なのではないかと思います。その姿勢で話を聞くことで、その方の言わんとするところが見えてくることも多く、言いたいことがわかってくれば、歯科的にどのような対応をすれば良いかも自ずと判断できるので、患者さんの歯科的な問題を根本的に解決することに繋がります。

ともすれば声の小さな人たちの意見や気持ちはスルーされることも多いようにも感じますが、そういった弱い方々の立場に立った歯医者もいてもいいのかなと思いながら、自分は歯科医師をやっています。

目の前の患者さんに全力で向き合うこと、それが当院の考える歯科医療です。