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2024.11.11

院長ブログ

入れ歯の形と違和感

入れ歯の形と違和感

上の入れ歯で一番違和感を感じやすい部分は、喉近くの奥の部分です。

これは人によっては感覚がかなり敏感で、そこに物が当たるだけでえづくような感じが出てくることに加えて、舌の運動も関係しています。舌は基本的には筋肉の塊なので、ある程度その用途によって自由に形をコントロールすることができるのですが、最も形を変えにくい部分が舌の奥の付け根の部分となります。従って、この付け根の部分が当たる喉近くの部分に入れ歯の床が来てしまうと、舌が床を前方ほど柔軟に回避できなくなり、どうしても舌に当たってくるような感じが取れずに、違和感や喋りづらさ、飲み込みづらさの原因となってしまいます。

残りの歯の本数が1本、2本と少なくなってしまい、どうしてもその部分に床を伸ばさなければ落ちない入れ歯作りが難しい場合は仕方がないのですが、そうでない場合には極力この舌がうまく対応しきれずに違和感を感じやすい部分を覆わなくて済む設計を考えるように、入れ歯作成の際には心がけております。