Topics

2024.11.05

院長ブログ

顎関節症

顎関節症

よく、軟骨がすり減って膝の関節が痛いからグルコサミン!とかいう通販のCMをやっているのを目にすることもあるかと思いますが、顎の関節に関しても基本的には同じような原理で痛みが生じることがあります。それが世にいう顎関節症です。

関節というのは骨と骨のつなぎ目の部分であり、ここが硬い骨同士直接じかにつながっているとすれて痛かったりそもそも滑らかに動かなかったりするので、間に軟骨をクッションがわりに介在させてスムーズな動きがお行えるようになっています。この軟骨のクッションが、加齢や過度な負担などによってすり減ってしまうと、その部分の骨と骨が関節で直接接するようになり、関節を動かすたびに軋んだり痛みが出たり、あるいはスムーズに動かなかったりとしてくるようになり、これが膝でいえば変形性膝関節症、顎で言えば顎関節症というものになります。さらにその骨と骨が直接接した状態で関節を使い続けると、徐々に骨がすれてきて変形を生じ、よりスムーズな動きが阻害されたり、痛みの原因となってきたりしてきます。

特に顎の関節は人体の中でも回転の運動x横滑りの運動という二つの運動を組み合わせたもっとも複雑な動きをする関節と言われており、軟骨がすり減りやすい構造となっています。