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2024.10.30
院長ブログ
子宝の島・徳之島での経験
お子様の気持ちを大切にしながら治療を進めます
以前勤務させていただいていた徳之島は子宝の島とも言われており、この少子高齢化社会の中でも出生率が地域によっては2.81と高く(日本一)、多くのお子様の治療も手がけてきました。医院によっては、泣く子を無理やり押さえつけて治療を行うこともありますが、それをしてしまった場合、その子はそれがトラウマとなって歯科医院から足が遠のき、多少歯が欠けたり痛みがあったりしてもなかなか受診にはつながらず、いよいよどうしようもなくなって意を決して受診した頃にはもはや手遅れで歯の保存は困難、というような症例を多く経験してきました。
お子様においては、まずはコミュニケーションをとり、子供といえど一人の尊厳を持った人間として接し、徐々にできることから治療を行っていけば、多くの場合1ヵ月もすれば見違えるほどに治療に協力的になるケースが多いように思います。
もちろん、毎回付き添いで来院される保護者の方の意向も考慮させてはいただきますが、許されるのであれば当院では極力押さえつけての治療は行わず、小児患者様が“心が開けば口も開く”の状態になるのを待って治療を行った方が、将来的なその子の口腔内の健康維持のことを考えると、結果いいように考えております。それでもどうしても治療が困難な場合や、保護者の方が早期の治療を希望される場合は、小児歯科専門の医院並びに高次医療機関への紹介を検討させていただく場合もあります。