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2024.10.18

院長ブログ

歯槽膿漏と糖尿病

歯槽膿漏と糖尿病

一見無関係に見えるこれら二つの病気ですが、実はお互いに負の影響を及ぼしあっているという事がわかってきています。

血糖値が高いと体の免疫が落ちて感染を生じやすくなるとともに、傷の治りも少し悪くなります。歯槽膿漏は基本的には歯周病菌による感染症のため、糖尿病をお持ちの方ではやはり歯槽膿漏を生じやすくなるとともに、その治りも悪くなります。一方歯槽膿漏があると血液中に歯槽膿漏由来の炎症性物質が増加して血糖のコントロールが難しくなり、糖尿病を発症あるいは進行させやすいと言われています。

いずれの病気も、ある程度進むまでは全く自覚症状がなく、何かしら症状が出てきた頃には糖尿病だったら目が見えなくなってきたり足が壊死をしてきたり、歯槽膿漏だったら歯を抜かなくてはいけなかったりと、気づいた頃には手遅れになっている事が多いという似たところのあるこれら二つの病気をしっかりと症状のないうちに治療していく事が、それぞれの病気を防ぐあるいは治していく事にもつながってくるのかと思います。