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2024.09.10
院長ブログ
8020と噛み合わせ
80歳で20本の歯を残す、いわゆる8020を達成される方が多くなってきています。
しかし、噛み合わせの状態によって、8020の達成率に差があるようです。特に噛み合わせが上下逆の反対咬合(いわゆる猪木。日本人の4-10%に発現)あるいは上下の前歯が噛み合っておらず隙間のある開咬(日本人の4-5%に発現)という状態の患者さんでは、8020の達成率が0%とも言われています。
そこには力の問題や、歯磨き等の手入れのしやすさが関わってきているのかと考えますが、矯正治療は見た目を綺麗にするだけでなく、場合によっては歯の長持ちにも寄与する治療なのかもしれません。特に後者の開咬では、赤ちゃんの頃のおっぱいを飲むときに舌を前に出す反射が、成長した後も残っている場合に物を飲み込む度に舌が上下前歯の間から押し込むようにして出てきて、自然とそのまま歯も固まってしまい隙間ができたまま、となってしまうお子さんも多いように思います。また、このような舌の動きによって、しっかりと食べ物を喉の奥に送り届けることも難しくなり、食事に時間がかかったりする一因にもなってきます。