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2024.09.09
院長ブログ
マウスピースについて
歯ぎしり用のマウスピースには、素材の柔らかいものと硬いものとの2種類がありますが、基本的には硬いものの方が効果は高いと言われています。
歯ぎしり用のマウスピースをつけることで、歯ぎしり自体を止める効果はないのですが、歯ぎしりでマウスピースがなければご自分の上下の歯が直接接触してすれていく一方なのですが、間にマウスピースを介在させてあげることによって、ご自身の歯が擦れる代わりにマウスピースにすれてもらうことで、ご自身の大切な歯を守ると言う役割を果たしています。そのため、強度も当然弱いよりは強い方がその目的にはあっていて、柔らかいタイプのものであれば、使用していくうちにどんどんすれてくるのでそのうち穴が空いてくるのと、(かなり歯ぎしりの強い男性の方とかで、一週間で空いた方なんかもいらっしゃいました)基本的にこのタイプのマウスピースは修理ができないので、穴が空いたりした場合にはまた型をとって新しく作り直すと言う形となります。一方硬いタイプのものであれば、強度は柔らかいタイプのものよりもあるので、そうそう簡単に穴が開くことはなく、またかりに穴が開いたり何かの拍子でヒビが入ったりした場合にも、ある程度の壊れ方であれば修理が可能であり、その意味では歯ぎしり用のマウスピース本来の目的を考えると、硬いタイプのものの方が使いやすいのではないかと考えます。
また、マウスピースをはめた後は、噛み合わせが今までとは変わってくるのでその調整が必要になってくるのですが(例えば一箇所だけあたりの強い部分がマウスピースにあると、そこを起点として歯ぎしりが生じやすくなります)、基本的に柔らかいタイプのマウスピースは歯医者のドリルでは削れないので噛み合わせの調整が困難で、噛み合わせの調整ができるという意味でも硬いタイプの方が歯ぎしりの方にとっては使いやすいのかなというところです。
ただし、硬いタイプのものは柔らかいタイプのものと比べてはめた時に歯を締め付ける感じというか、若干きつい感じが出てくるので、着け心地と言う点で
いえば、柔らかいタイプのものが使いやすいかとは思います。硬いタイプのものも、最初は違和感がありますが、馴染んでくれば気にならなくなる方がほとんどです。しかし中にはやっぱりどうしてもダメだと言う敏感な方もいらっしゃいますので、硬いタイプをどうしても使えなかった場合に何もしないよりはマシだろうと言う感覚で柔らかいタイプを使ってみるという使い方もありかなとは思います。
また、歯ぎしりのためのマウスピースを作っておけば、物によってはそのマウスピースを利用してホワイトニングやミネラルパック等、お薬を歯に浸透させるような用途に使うこともできます