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2024.09.06
院長ブログ
お口ぽかんについて
最近、常日頃からお口ぽかんの状態のお子さんが多いように思います。(お子さんのうち30%程がお口ぽかんを有していると言われています)お口ぽかんだとせっかくのお子さんのかわいいお顔がなんだか間延びした顔に見えてしまってもったい無いですし、中耳炎の遠因となったり、あるいは唇や口角の乾燥、歯並びや発音への影響、そして唇を食事時も閉じれないことから、食べこぼしやくちゃくちゃ食べ等お子さんの食事の仕方にも影響を及ぼすこともあるので、早めの対応が必要かと思います。
鼻が詰まっていてどうしても呼吸をするためにお口が開いてしまうお子さんに関しては、まずお鼻の治療をしていただくことが第一です。鼻づまり等なく、ただ習慣的にお口が開いてしまうお子さんに対しては、唇を閉じるための筋トレや訓練を行うことになります。たまに上の歯の前歯が出ていてそれが邪魔をしてお口をうまく閉じられないお子さんもいます。
そのようなお子さんの場合には、唇をしっかり閉じるためと、あとは何かの拍子でこけた時などに、前歯が出ていて唇も開いている場合、結構な確率で前歯から地面に強打して歯を折ってこられるお子さんもいらっしゃるので、それを防ぐ意味でも早めの矯正治療等の対応が必要になってくるかもしれません。
いずれにしても、お口ぽかんは自然に治るということはなかなか期待できないことが多いようなので、その原因に合わせたなんらかの対応が必要になってくるかと考えます。お子さんのお口ぽかんに気づくきっかけとなることとしては、口が乾きやすい、食べ物をよくこぼす、よく聞き返す、等が挙げられます。唇の筋肉は、主に3-6歳の頃に一番発達しやすい時期を迎えるので、できればこの時期にお口ぽかんのあるお子さんには、なんらかの対応をしてあげれたらなと思います。