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2024.10.24
よくある質問
体重が増えてから入れ歯が落ちるようになってきたが、何か関係があるの?
よく、体重が痩せてから入れ歯がゆるくなってきたという話を聞くことはあるかと思います。この場合はなんとなくイメージがしやすくて、体重が痩せるのとともに入れ歯を支えていた土手も痩せてきたので、入れ歯と土手の間に隙間ができてゆるくなってくると言った感じでしょうか。
これとは逆に、たまに体重が増えてから入れ歯が動く落ちるようになってきたという方に出会うことがあります。体重が増えたのだから、土手が痩せることはないので入れ歯がゆるくなるということとはなかなかイメージとして結びつきづらく、また関係がないようにも感じますが、そのような方を何名か診ていくうちに、少しこれも関係があるのではないかと考えるようになりました。
入れ歯は上の歯も下の歯も、土手の上に乗って安定させるものであると同時に、周りのほっぺたやベロの筋肉にも支えられながらそのお口の中での位置を絶妙なバランスで保っています。体重が増えた場合には、確かに土手が痩せることはないのですが、代わりにこの入れ歯の周りにあるベロやほっぺた、特にほっぺたに少しばかり脂肪がついてきて大きくなり、結果もともと保たれていた入れ歯の絶妙なバランスが崩れて、入れ歯が動いてきたり落ちてきたりするようになっているように感じます。
実際に、動くようになる前と比べて少し強くほっぺたや舌に当たっていた部分を調整することで、入れ歯が動きにくくなることも経験しており、おそらく体重の増加と入れ歯の動きとの間には、このような関連性があるのではないかと個人的には考えています。